Keyaki Beer Festival

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2025.08.28

新規出店者をご紹介! アンドビール編

「2025けやきひろば秋のビール祭り」に、山梨・勝沼に醸造所を構える「アンドビール」が登場します! 東京・高円寺で出来立てのビールと手作りスパイスカレーが楽しめるブルーパブとして、2017年に誕生し、翌2018年3月より醸造を開始しました。今年1月には醸造所を勝沼に完全移行。豊かな土地の恵みを活かし、地域と結びついたビールづくりを進めています。

夫はカレー、妻はビールづくりに邁進

アンドビールを運営するのは、合同会社カンパイ日和の代表・安藤耕史(あんどう こうじ)さんと、醸造責任者・祐理子(ゆりこ)さん夫妻。ビール、旅、美味しい食事を愛する二人によって、アンドビールは生まれました。

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安藤祐理子さん(左)、耕史さん

もともとビール好きだった祐理子さんは、ある日都内でマイクロブルワリーを見かけ、小規模でもビールがつくれることを知って醸造に関心を抱きました。一方、耕史さんは学生時代にスリランカで食べたカレーの味に魅了され、以来スパイスカレーの研究に没頭。IT企業に勤めるかたわら、間借り営業でカレーを振るうほどの腕前を磨いていました。

夫婦でタッグを組んでカレーとビールをつくり、そして双方を楽しめる店舗づくりを行うべく、2017年2月に合同会社カンパイ日和を設立。祐理子さんは山梨・甲府の「アウトサイダーブルーイング」でビール醸造を学び、耕史さんはインドを旅しながらカレーづくりに磨きをかけます。そして、2017年8月にカレー専門店としての「アンドビール」をオープンさせた後、翌3月から自家製ビールの提供を開始しました。

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東京・高円寺にあるアンドビールの店舗

店舗の前には芝生が広がり、店内は木のぬくもりが感じられる居心地の良い空間。そこで本格的なスパイスカレーと、カレーによく合うクラフトビールが楽しめるとあって、オープン以来カレーファンにもビールファンにも広く知られる存在となりました。

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アンドビールで提供しているカレーとビール。スパイスの香りや辛味と、さまざまなフルーツやボタニカルなども使用するビールとの相性は抜群

「旅するビール」で生まれた勝沼との縁

アンドビールのテーマは「旅するビール」。全国各地の生産者とつながりながら、フルーツや野菜、スパイスなどを副原料に取り入れてきました。たとえば、広島・呉のレモン、東京・檜原村のヒノキチップ、神奈川・小田原のブルーベリー、千葉・松戸のキウイなど、各地を訪ねて信頼関係を築きながら、新しい味わいを生み出してきたのです。

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全国各地の生産者の元を訪れて関係を作り、フルーツやボタニカルなどを使ったビールを醸造

こうした中で生まれたのが、山梨・勝沼にあるワイナリーとの縁。時はコロナ禍で時間があったことも手伝って、月に2、3回は勝沼を訪れるようになります。かつて研修のためアメリカ・サンディエゴを訪れた際、もとはウイスキーやワインなどの熟成に使っていた樽にビールを入れて熟成させる「バレルエイジド(樽熟成)」ビールづくりに興味関心を持った安藤夫妻。ワインづくりが盛んな勝沼の地にサンディエゴのビール醸造風景が重なったことも、勝沼に惹かれたきっかけのひとつでした。方方に掛け合って勝沼のワイナリーから樽を提供してもらう算段をつけ、2021年には山梨・勝沼に樽熟成ビール用の拠点を設けます。

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勝沼のワイナリーに提供してもらった樽にビールを入れて熟成させる

3年ほど二拠点体制での醸造を続けてきましたが、2023年安藤夫妻に子どもが産まれたことなどをきっかけに、醸造拠点を勝沼に一本化する決断を下しました。そして、同じ勝沼町の小佐手に新工場を設立。現在はすべての醸造設備と熟成樽を同じ場所に備え、勝沼を舞台に「旅するビール」の新たな挑戦を続けています。

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勝沼の醸造所内には500Lの仕込釜、700Lの発酵タンク3基、500Lと400Lがそれぞれ2基ずつ、200Lを4基備える

「ビールに使うぶどうはもちろん、バレルエイジ用の樽の提供、工場物件の貸し出し……。勝沼で活動してきたことがご縁につながり、多くの方に助けていただいています。かつては『樽があったら貸してください』とあちこちに声がけして回っていましたが、今では『明日、樽に入っているワインを抜くから、樽を取りにおいで』と、声をかけてもらえるようになりました。

自分たちが作った農作物がビールになるとどんなふうになるのか、使っていた樽がビールにどんな影響を与えるのか。ワインでは絶対にNGな香りも、ビールでは好ましい個性につながったりすることも含めて、勝沼の皆さんは私たちのビールを面白がってくれています。ぜひとも美味しいビールをつくって恩返ししたいですね」(祐理子さん)

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勝沼のぶどう農家で収穫に携わる安藤さん夫妻

勝沼の食材・酒づくり技術とのクロスオーバー

今回のビール祭りでは、アンドビールらしい個性豊かなラインアップが揃います。

■BOTANICAL CUT(ボタニカル カット)

山梨・塩山のジン蒸留所「GEEKSTILL」で使用された直後のジュニパーベリーを譲り受け、熟成中のビールに漬けこんだIPL。ホップの柑橘感や土っぽさを伴うしっかりした苦味に特徴がある。ジュニパーベリー由来の清涼感と苦味が調和し、スルスル飲める仕上がり。アルコール度数:5%

■Adiron Dack Trip(アジロン ダック) ~ROUND TRIPシリーズ #03 ~

アンドビールのバレルエイジドシリーズ「ROUND TRIP(ラウンド トリップ)」第3弾。勝沼「マルサン葡萄酒」から譲り受けた黒ブドウ品種「アジロンダック」を醸し、セゾンビールと合わせて赤ワイン樽で21か月熟成、シャンパン酵母で二次発酵させた。いちごジャムや綿菓子を思わせる甘やかな香りに、酸を伴うドライな飲み口、複雑な余韻が重なる。アルコール度数:7%

■Faraway WIPA( ファーアウェイ ダブルアイピーエー)~ROUND TRIPシリーズ #04 ~

バレルエイジドシリーズ第4弾。勝沼で譲り受けた赤ワイン樽にWIPAを仕込み、4年間熟成した。カラメルモルトのビターさが際立ち、甘味は古酒のような深みへと変化。さらに樽由来の酸味が全体を引き締め、かつてのWIPAからまったく異なる風格を備えた一杯になっている。その名の通り、時間とともに遠くへ旅したような味わい。アルコール度数:7%。

そのほか、山梨産のすももや、同県の代表品種「マスカット・ベーリーA」を使ったサワービールも登場予定です。

アンドビール自慢の品が会場に揃う

「初出店で緊張しているので、ぜひお手柔らかに……」と語る祐理子さん。ビール祭りへ来場される方へのメッセージをお願いしました。

「けやきひろばビール祭りに出店できること、本当にうれしく思います。スタッフ一同はもちろん、アンドビールを知る方々にも喜んでもらえています。また、私たちのビールを多くの方々に飲んでもらえる大きな機会になると感じています。

フードは、アンドビール自慢のスパイスカレーや、ビールによく合うスパイスの効いたおつまみ『アチャール』などをお持ちします。複雑な味わいのビールが多いので、気軽に声をかけていろいろ聞いてくださいね。カレーやスパイスのことも詳しくお話できますよ。会場でお会いできるのを楽しみにしています!」

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