Keyaki Beer Festival

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2025.05.14

ビール祭りの紙ごみが、トイレットペーパーに大変身!

けやきひろばビール祭りでは、「楽しい」だけで終わらないイベントを目指し、持続可能な未来に向けた取り組みも進めています。その中のひとつが、会場で分別された紙ごみを再生紙トイレットペーパーに生まれ変わらせる試みです。出店者や来場者の皆さんと一緒に、紙ごみを“資源”に変えるアクションが始まっています。

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ごみを分ける。それがリサイクルの第一歩

ビール祭りでは、2024年秋の開催から、紙ごみの回収とリサイクルに取り組み始めました。回収された紙ごみは、資源リサイクル専用の運送会社や古紙問屋を通じて古紙再生工場に運ばれ、溶解・再生の工程を経て、再生紙トイレットペーパーに生まれ変わります。 リサイクルを担うのは、独自の古紙再生技術を有するコアレックス信栄株式会社です。

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コアレックス信栄は、芯なし(コアレス)トイレットペーパーのパイオニアでもある

バインダーの金具やクリップなど、紙以外の異物を分離する独自技術を持つコアレックス信栄は、東京2020オリンピック・パラリンピック選手村で使用された紙皿や紙コップの再資源化も手がけました。さらに、イオンモールや神奈川県座間市と連携し、フードコートで発生する紙ごみや家庭から出るミックスペーパー(新聞・雑誌・段ボール以外の紙類)を再生し、トップバリュブランドのトイレットペーパーとして販売。今年行われている大阪・関西万博でも紙ごみの循環に取り組むなど、多くの実績を持つ企業です。

紙ごみがトイレットペーパーになるまで

静岡県富士市にある同社の本社工場で、古紙がトイレットペーパーに生まれ変わる様子をご紹介しましょう。
回収された紙ごみは工場へ運ばれ、まず粗く溶かされます。さらに12時間寝かせることで、紙とその他の異物が分離しやすい状態になります。

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その後、バインダーの金具やクリップなどの異物を遠心力で取り除き、さらにプラスチックなどを除去します。液状化したパルプには泡を発生させてインクを浮かせ、繊維だけを抽出します。

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繊維化されたパルプは、細かな汚れを洗い落としたのちに殺菌・漂白を行い、大型のジャンボロールへと加工。ジャンボロールのサイズは直径2.5m、幅約3mにもなります。

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必要に応じてプリントやエンボス加工を施し、長さ・幅を規定サイズにカット。こうして、なじみのあるトイレットペーパーの形になります。

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ビール祭りで集められた紙ごみは、このような工程を経て再生紙トイレットペーパーに生まれ変わります。完成した再生紙トイレットペーパーは、2025年秋のけやきひろばビール祭りにて販売予定です。
春のビール祭り会場には、4つのごみステーションを設置しています。紙ごみを“未来にやさしいカタチ”に変えるため、ぜひともごみの分別にご協力ください。

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