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新規出店者をご紹介! Brasserie Knot 編

2023.05.10

4年ぶりに青々とした葉が揺れる木々の下でビールが存分に楽しめる「2023けやきひろば春のビール祭り」。タンチョウの舞い降りる北海道鶴居村より、「Brasserie Knot(ブラッスリー・ノット)」が出店します。

自然、地域、ビールをつなぐ“結び目(knot)”

「Brasserie Knot(ブラッスリー・ノット)」は、北海道・道東の自然豊かな釧路湿原の北に位置する鶴居村に、釧路根室地域としては初めて誕生したクラフトビールブルワリーです。

場所は、2006年に閉校した旧 茂雪裡(もせつり)小学校跡地。体育館をリノベーションして醸造所に生まれ変わらせ、2022年8月から醸造を開始しました。

ブルワリー名にある「ノット(knot)」は「結び目」の意味。鶴居村の自然と地域の人々を、さらにビールをつくる人と楽しむ人々を結ぶ存在になりたい、という想いが込められています。

ブルワリーの代表と醸造長を務めるのは、植竹大海さん。ビール祭りでもおなじみの埼玉・川越「コエドブルワリー」、栃木・下野「うしとらブルワリー」に加えて北海道・上富良野の「忽布古丹醸造」で研鑽を積み、2019年8月からカナダ・トロントの「Godspeed Brewery」でビール醸造に携わった方です。

コロナ禍をきっかけにカナダから日本へ帰国、「自分のブルワリーを造り、のどかな土地で地域の人といちからビール文化を創り上げたい」と北海道で最適な地を探し、鶴居村に巡り合いました。

さらに、もともと携わっていたビール品質改善のアドバイスや生産効率の改善、新規開業ブルワリーへのサポートなどを続ける中で、「ビール醸造技術を学べる場を創りたい」という気持ちも募らせていったと言います。

地域に根ざした美しくキレイな味わいのビール

ブラッスリー・ノットが目指すのは、地元北海道に根ざしたもの、そして飲み疲れせずに最後の一口まで美味しく飲み干せる、キレイな味わいのビールです。

現在、「花鳥風月」になぞらえて4種類の定番ビールをつくっています。いずれも丁寧につくられ、シンプルに磨き上げられたもの。それまでクラフトビールを飲む習慣のなかった地元の人たちがブルワリーにあるボトルショップを足繁く訪れ、お気に入りを見つけて飲んでくれているそう。

■FLOWER
大麦麦芽に加えて小麦麦芽、オーツ麦芽も使用したベルジャンホワイト。柔らかな口当たりでスパイスの爽やかさも感じられる。

■BIRD
アメリカンスタイル・ペールエールを再解釈したペールエール。ホップのアロマとそれを引き立てる軽やかなボディが特徴。

■WIND
クリスピー、華やか、ドライさなどスタンダードなウエストコーストらしさを盛り込みながらも、ドリンカビリティを高めたIPA。

■MOON
オーストラリア産ホップの織りなすトロピカルフルーツを思わせるアロマとホップの刺激、ハイアルコールならではのアルコールの温かみが感じられるダブルIPA。

ビール祭りでは定番に加え、以下のビールも楽しめます。

■YAMASACHI
十勝で開発され、鶴居村で栽培されたワインブドウ品種「山幸」を使用したフルーツIPA。ブドウ由来のほのかな酸味やタンニンの印象が感じられる。

■KUROGASHIRA
多量のアメリカンホップとともに道産ホップも使用したダークエール。ライトなボディとロースト感に加えて程よいスモーキーさも。

さらに1日に1~2樽のシークレットビールを用意しているとのこと。関東圏ではなかなか出合えないブラッスリー・ノットのビールをこの機会にぜひ召し上がってみてください。

撮影:﨑 一馬

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