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日本発祥のホップ「ソラチエース」を通して「SORACHI1984」が伝えたいこと

2019.05.16

凛として、香り立つ──。レモングラスやヒノキを思わせる個性的な香りをまとった「SORACHI1984」が、けやきひろば春のビール祭りの「Innovative Brewer」ブースでお目見えします。ブランドのフラッグシップとして発売される商品が、サッポロビール株式会社が開発したホップ「ソラチエース」を使用した「SORACHI1984」。「SORACHI1984」がどんな魅力を持つビールなのかをご紹介しましょう。

「Innovative Brewer SORACHI1984(以下、「SORACHI1984」)」は、サッポロビールの「Innovative Brewer(イノベーティブブリュワー)」ブランドで造られたフラッグシップビールです。今年春、「SORACHI1984」を体験し“伝説のストーリー”を広める役割を持つ、1984人の「ミッションアンバサダー」を募集する、というユニークな取り組みに興味を惹かれた方も多いのではないでしょうか。

■「SORACHI1984」 ブランドサイト
http://www.sapporobeer.jp/innovativebrewer/SORACHI1984/

「SORACHI1984」は、北海道・空知郡上富良野町生まれのフレーバーホップ「ソラチエース」のみを使っています。「ソラチエース」は、サッポロビール株式会社の原料試験場(現バイオ研究開発部北海道原料研究センター)が開発、1984年に品種登録されたことと、1984年からつながる挫折と栄光のストーリーを感じてほしいという想いから、商品名に「1984」がつけられました。

「SORACHI1984」のビアスタイルはゴールデンエール。グラスに注いだ「SORACHI1984」に顔を近づけると、ほのかにレモンやヒノキを思わせる香りが漂います。口に含むと爽やかな甘味と心地よい苦味、そして柔らかな酸味がバランスよく溶け合い、飲み終わった後にはスッと消える甘味とともに、柑橘やディル、ヒノキの香りが余韻として残るのです。

日本からアメリカに渡りブレイクした「ソラチエース」

「ソラチエース」の球花

「ソラチエース」が上富良野町で生まれた1984年当時の日本は、伝統的で穏やかな香りを持つホップが好まれていた“ピルスナー全盛期”。「ソラチエース」の強すぎる個性が受け入れられる土台は形成されていませんでした。国内ではその個性を発揮しにくい状況にあった「ソラチエース」は活躍の地を求め、クラフトビール文化が芽生えつつあったアメリカのオレゴン州に渡ります。1994年のことでした。

渡米後、オレゴン州のブルワリーが造るビールに使用されたものの、それはほんの一部のみ。そんな「ソラチエース」に転機が訪れたのは2002年です。オレゴンでも有名なホップ産地、ヤキマ地方の大農場を管理するダレン・ガメシュさんが、次に栽培する品種として見いだしたホップ。それが「ソラチエース」でした。

ダレン・ガメシュさんと「SORACHI1984」の開発を担当したブリューイングデザイナー、新井健司さん

「農場でその香りをかいだ瞬間、いままで感じたものとはまったく異なる感覚に驚き、その場に縛り付けられたかのように一歩も動けなかった」

──そうダレンさんが語るほど、「ソラチエース」の香りは深く心に突き刺さるほどのインパクトがありました。

「ソラチエース」が辿った道のりは、「SORACHI1984」のブランドサイトでご覧いただけます。

「ソラチエース」の伝説となった物語を6篇のドキュメントムービーで知ることができる
http://www.sapporobeer.jp/innovativebrewer/SORACHI1984/STORY/

「個性的でドリンカブルなビール」が目指すもの

「SORACHI1984」は、どんなビールなのでしょうか。かねてよりホップの個性に注目し、今回「SORACHI1984」の開発を手がけた、ブリューイングデザイナーの新井健司さんに伺いました。

「SORACHI1984」は、最終的にどんなイメージを目指して造っていますか。

新井:一言でいうと「個性的でドリンカブル」「一杯飲んだら、もう一杯飲みたくなる」ビールです。

このコンセプトはイノベーティブブリュワーブランドで提供するビール全体に通じることです。「デイリーに飲める味わいだけれど、普段飲んでいる大手メーカーのピルスナースタイルに比べると香りや味わいの個性がしっかりしている」。ちょっとした“非日常感”を味わえるビールに仕上げたいと思いました。

「SORACHI1984」を造るにあたり、「個性的でドリンカブル」を実現するために気をつけた点があれば教えてください。

新井:「ソラチエース」を大量に使うことで、ホップの特徴をより際立たせる方法もあります。その場合、味が負けないように、麦芽を多く使ったり、アルコール度数を上げたりします。でもボディが強すぎては、飲み手に「もう一杯飲みたい」とは思ってもらいにくい。また、「ソラチエース」の特徴を強く出そうとすると、それ以外の香りも現れる可能性もありました。

あくまでも「ソラチエース」の特徴を前面に出しつつ、続けて飲みたいと思ってもらえるようにするにはどんな骨格にするか。そのベースをしっかりさせた上で、「ソラチエース」が持つ香りをふんわり乗せていくことを心がけました。

イノベーティブブリュワーではこれまでも「ソラチエース」を使ったビールを造っています。「SORACHI1984」はどう違うのでしょうか。

新井:「SORACHI1984」では、使用した「ソラチエース」は大部分がアメリカ産ですが、ほんの少し上富良野産を使用しています。アメリカ産も国産も基本的には同じ質の香りを持ちますが、育った場所の違いからか、少しだけ違いがあるようにも感じています。前者は若干荒々しく、そして、後者はより繊細。そういった、産地による個性をうまく引き出せるための骨格として、今回はゴールデンエールを選びました。

世界的に有名となった現在でも、「ソラチエース」自体は、実は大変希少な部類に入るホップです。特に、上富良野産の「ソラチエース」となると年間80kg程度しか作られていません。今回の「SORACHI1984」は、より多くの日本の方に「ソラチエース」を味わっていただきたいとの思いがありました。より手軽に、「ソラチエース」を使ったビールを日本全国の方々に楽しんでもらいたいと思ったのです。

そのため、生産量の多いアメリカ産ホップをメインにしました。ただ、日本生まれのホップであるという魂の部分も何としても伝えたいと思い、上富良野産のホップをほんの一部ではありますが、使用しています。「『ソラチエース』が日本生まれのホップであり、日本のモノづくりもまだまだ世界を驚かせることができる」ことを少しでも感じていただければうれしいです。

「日本にはまだ、世界に誇れるものがたくさんある」を伝えたい

「SORACHI1984」は、飲み手がSNSを通じてビールの魅力を伝える「ミッションアンバサダー」キャンペーン、そして「ソラチエース」や「SORACHI1984」開発ストーリーを伝えるブランドサイトでのムービーが大きな話題になりましたね。

■「SORACHI1984」 ミッションアンバサダー
https://sorachi1984-precp.jp/

新井:はい。先ほどもお話ししましたが、私たちが「SORACHI1984」を通して一番伝えたかったのは「いま現在も、日本が世界に誇れるものがたくさんある」ということなんです。

ミッションアンバサダーを通して、「SORACHI1984」を飲んださまざまな感想がSNSに投稿されるのですが、「『ソラチエース』の成り立ちや『SORACHI1984』ができあがるまでのストーリーに感動した」「自分と同じ1984年生まれの『ソラチエース』がアメリカに渡り苦労してきたことを知って、自分もがんばろうと思った」、そういった感想を目にして、造り手としての自分も胸が熱くなりました。

「SORACHI1984」で実施したミッションアンバサダー。後編では、そのユニークな取り組みで集まった声や活動を中心に、「奇跡のホップ フラノマジカル」「飛躍のホップ フラノブラン」、「新鋭のホップ フラノローザ」といった、けやきひろばビール祭りで初めて提供される、ソラチエース以外の日本産フレーバーホップを生かしたビールの特徴をお伝えします。

■「SORACHI1984」に関するお問い合わせ先
サッポロビール株式会社 お客様センター
TEL 0120-207800

■撮影協力
ビヤステーション恵比寿
https://www.shinseien.jp/yebisu/

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